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47代目表紙絵
(展示期間2006年4月1日-30日)

「ねこまた屋」 ねこまたなおみ氏



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46代目表紙絵
(展示期間2006年3月1日-31日)

「わんとんランド組合」 こまめ氏



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拘りの人の拘りを聞く「拘りの鉄」

第18回 「放尿」不二川 巴人氏
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(2007年11月掲載)


 皆さんはじめまして。『D's NEST』管理人の、不二川 巴人(ふじかわ ともひと)です。「放尿について語ってくれ」というお声がかかりまして、果たして私でいいのかという気が若干するんですが(笑)。ありがたい機会としてちょっと一発。しばらくおつきあい下さいませ。

 まず……「放尿」というジャンルに目覚めたきっかけについて。「ついて」とか言いつつ、実は私自身、具体的に何を見て、という印象的な物はなかったりします。一生懸命に記憶をたどると、15年ぐらい前に、何だったかのアダルトビデオを見て、その中に放尿シーンがあったのがやけに脳裏に焼き付いておりまして。電波受信とでも言うんでしょうか。それからは、熱に浮かされたように、いろんな物を集めました。グラビア誌とか、マニア専門誌とか。特に、専門誌を買って没頭したことは、後々になっていいきっかけを与えてくれたと思います。

 それは何かというと、「真剣」なマニアの意見が聞けたことですね。
 「真剣」な人というのは、なにがしか「はまった理由」というのがありまして。まあこれは、放尿に限らず、たいがいのフェチの人にも言えるのですが……特に、女性の場合、行為に興奮するよりも、そのバックボーンを聞いたりしていると、なかなかに考えさせられる物があります。決して、おとしめたり、単なる好奇の視線で見ているわけではなく、その人なりのシリアスな「理由」があって、やっている、好んでいる。「ただ単なる排泄行為」というだけではなく、その心情を重ね合わせると、伊達や酔狂でないことが分かる。それが、専門誌を読んだ発見であり、私がさらにのめり込む原因でありました。そのへんが、初期('96年~)の作品(拙作ホームページ小説コーナー「やみのおり」)に色濃く出ています。

 ところで、そもそも「なぜ放尿に興奮するのか」という理由なんですけれども、私なりに考えてみました。排泄行為、特に女性にとってのそれは、実に恥ずかしいことです。切り離したいこと、人に見せたくないことです。その行為を他人に、しかも異性の前でさらす……きっとそれは、普通の人には、ちょっとやそっとのことではできないことでしょう。でも、色々語るよりも前に、排泄行為は生理現象です。これまたちょっとやそっとじゃ自由にコントロールできることではありません。否応なしの側面も保っています。

 延々と書くと、私自身収拾が付かなくなりますので、ポイントをまとめると、ずばり「羞恥」と「ギャップ」です。そこにぐっと来る。見られてはいけない、一人で処理するべき所を他人に見せる、見られる。その恥じらい。あるいは、信頼し合っているからこそ、何もかもさらけ出すことの一環として、あえて見せる。思い返せば、昔集めたグラビア本の中でも、脳天気な笑顔でただ垂れ流すモデルには、反応しませんでした。そこには、彼女なりの「ストーリー」が欲しいと思うのですがどうか!? どうなんだ!! どうかと聞いている!(落ち着け)

 すー……はー……すー……はー……(深呼吸)

 ぐっと来るポイント、その2。これはあくまで私個人の見解ですが、昔は「アイドルはトイレに行かない」なんて話がありました。あんな汚い物が、こんなきれいなアイドル達から出てくるわけがない……そのへんの幻想ですね。もしかすると、私もまだ、どこかでその幻想にとらわれているのかも知れません。「こんな綺麗な女性から、こんなに汚い物が出てくるなんて!」という、これが「ギャップ萌え」ですね。夢見てるなあ(笑)。

 その他思いつく理由としては、「庇護欲をそそる」というところでしょうか。粗相をしてしまって途方に暮れる女の子を、優しく介抱してあげるとか、恥ずかしい姿を見ても優しく受け止めてあげるとか……いいんでね? いいんでね!? なあ、なあって!! むはぁあぁあぁあぁあぁっ!!(だから落ち着け)

 つまり、「羞恥心のない娘はダメです」ということですね。

 で、そんなことを考えつつ「自分好みの小説がないから書く」というスタンスで書き始めたわけですが……その「羞恥」にはこだわりを持ってます。前述の通り、「何も考えずに笑ってジャー」だとダメですね。笑うにしても、思いっきりラブっちゃってるカップルとかならOK! 後期(例:「光かがやく天使のしずく」シリーズ)の作品は特にそうなんですが、「信頼関係」に基づいてればいいんだろうなあと。信頼に基づくアブノーマル、というのは、SMの根底にも通じますね。ただ単に「行為」に目を向けるのではなく、そこに至った「理由」を考えながら、私の書くものは読んでいただきたいと思います。難しく考えなくていいんですけれども。

 余談ですが、「光かがやく天使のしずく」シリーズを書き始めたことが、私のプロデビューのきっかけになりました。あ、ご存じない方に言っておきますと、私の現職は、美少女ゲーム……いわゆるエロゲーのシナリオライターです(『でぇすて』名義。最近は、ミックスして『不二川“でぇすて”巴人』名義)。趣味が高じて、いつの間にやら物書き生活10年目。「ただ自分の使えるオカズを!」という一心で書き始めたのに、人生どう転がるか分からないものです。しかし、エロゲーにおいては放尿一辺倒のタイトルを作れない罠。

 絶望した! フェチに冷たい業界に絶望した!!

 まあ、仕事自体は天職だと思ってやってますけどね。スパイスの一つとして放尿シーンが出てくると、筆が乗りますし(笑)。

 他に心がけていることは、「読んで楽しい物を」でしょうか。初期は延々暗い話を書いておきながら言うのも何ですが、現実逃避の小説の中にまで、暗い気分を持ち越したくねー、みたいな。調子こいて、「ですます」調で小説とかも書きますし(「ニセ児童文学叢書」シリーズ)。ヒネリを加えた発想のものとかもあったり(「SF~少し・不条理」シリーズ)。

 いわゆる「普通の」エロ小説じゃないのかもしれませんが、もう後戻りは出来ないので(笑)、これからもこの路線で。

 最後に一言。

 「趣味の放尿小説を書く時間を下さい(吐血)」

 ……仕事が忙しいのは嬉しいんですけどね(苦笑)。

 ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
 また、どこかでお会いしましょう。


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拘りの人の拘りを聞く「拘りの鉄」

第17回 「爆乳」speed氏
爆乳
(2007年11月掲載)


「爆乳」への拘り

はじめまして、「Go! Go! Heaven!!」管理人のspeedと申します。

今回、「X-rated search」のDAI様より
連載企画「拘りの鉄」のお誘いを頂き、
「爆乳」というテーマで私の拘りについて
書かせて頂くことになりました。

「爆乳」にも人それぞれ好みがあるかとは思いますが、
私の拘る「爆乳」について
少々お付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします。

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爆乳の原点

これがものすごく古いのでわかる人しかわからないんですが、
往年のAV女優「トレイシー・ローズ」なんです。

ロケット型の爆乳に巨大な乳輪、
さらにかわいい顔なのに非常に激しい行為と、
まるで今描いている漫画やイラストの原型が
トレイシーローズによって
頭の中に刷り込まれてしまったようです。

以来、日夜気持ち良さそうな爆乳を目指して
描いていますがまだまだ先は長いです。



爆乳への拘り

やっぱり大きくて柔らかそうな胸が
見ていて気持ち良さそうなので
どんどん胸を大きく描いてしまうんですね。

しかも巨大な乳輪が無いとダメです!

かわいい顔なのに巨大乳輪の爆乳という
アンバランスさがポイントです。

さらにキャラクター本人が自分の爆乳に
コンプレックスがあるにもかかわらず
触られると本人の意思とは関係なく
感じ始めてしまう…という設定が
最も拘っているところでしょうか。

感じすぎて母乳を噴きながら
イッてしまうなんていうのも
気持ち良さを出すポイントです。


また、パイズリも爆乳には外せないポイントです。
やわやわの爆乳にはさまれてしごかれ発射して
かわいい顔がザーメンまみれになってる
姿を描くのは最高です。

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最後に

爆乳にも色々好みがあると思いますが
「巨大乳輪の爆乳娘最高!」という方は
ぜひ一度「Go! Go! Heaven!!」へお越し下さい。
巨大乳輪の爆乳娘が皆様をお待ちしております。


最後になりますが、
この企画にお声をかけてくださいました、
「X-rated search」のDAI様と
最後までご覧頂いた皆様に感謝いたします。

それでは、また。
爆乳バンザ~イ!!


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45代目表紙絵(サーチ休止告知絵)
(展示期間2006年1月~3月)

「asterisk storage」 米氏



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44代目表紙絵
(展示期間2005年12月1日-31日)

「くろみつ堂」 シルエットさくら氏



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43代目表紙絵
(展示期間2005年11月1日-30日)

「極東エロチカ」 服部ミツカ氏


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42代目表紙絵
(展示期間2005年10月1日-31日)

「モリハマの診断書」 モリハマカルテ氏


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41代目表紙絵
(展示期間2005年9月1日-30日)

「Absolute」 ABU氏


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40代目表紙絵
(展示期間2005年8月1日-31日)

「うら2B」 MANA-KO氏


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39代目表紙絵
(展示期間2005年7月1日-31日)

「融点-melting-point-」(閉鎖)円蛾 ミキ氏


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38代目表紙絵
(展示期間2005年6月1日-30日)

「てんたこ~」 壬丹氏担当


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37代目表紙絵
(展示期間2005年5月1日-31日)

「浮沈抄」 nas氏


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36代目表紙絵
(展示期間2005年4月1日-30日)

「新夜景考」 新夜 景氏


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35代目表紙絵
(展示期間2005年3月1日-31日)

「猫巻紙」 蒔田真記氏


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34代目表紙絵
(展示期間2005年2月1日~28日)

「うまちん」 中山田氏


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33代目表紙絵
(展示期間2005年1月1日-31日)

「X.9」 かみはら凪氏



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32代目表紙絵
(展示期間2004年12月1日-31日)

「e-jin's」 e-jin氏



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拘りの人の拘りを聞く「拘りの鉄」

第16回 「獣化」 冬風 狐氏
獣化
(2007年10月掲載)


獣化への拘り~拘りの鉄「獣化」 冬風 狐


 はじめまして、「冬風書館」管理人の冬風 狐と申します。この度は「獣化」について思う存分に語れると言う貴重な機会を下さいました、日頃お世話になっておりますX-rated search のDAI様に感謝したいと思います。
 自分にとってこの様な依頼は初めてなものでして果たしてこの様な内容で良いのかと内心不安ではありますが、よろしくお付き合い下されば幸いです。

・今に至るまでの略歴
 さてまずは初めての方が殆どでしょうから軽くサイト、何よりも自分が「獣化」と言う分野を知りそこで小説を書く様になったか簡単に略歴を書きたいと思います。
 振り返ってみますと自分が本格的に獣化に取り組む様になったのはここ数年のことでして、とにかく言えるのは当初は別の目的でネットないし同人に入った自分が、「獣化」を含んだ"獣人・獣"と言った世界に触れたきっかけは、間違いなく浅美裕子さんが以前にジャンプにて掲載されていた「WILDHALF」、それもその中のワンシーンの描写であったとだけここでは言うとしましょう。
 その後はまずは通常の獣化を含まない国内ないし海外の獣人系サイトを色々と見て周るのに数年をかけた後、日本語での獣化を含んだ様々な存在への変身をテーマとした小説サイトへと至り、小説による獣化と言う物を知ったのです。
 そしてそれから一年ほど経過した頃に、某巨大掲示板の一角に出来た獣化小説に関するスレッドに半ば勢いで小説をちょうど秋も半ばに投稿するに至り以来獣化をテーマとした小説、つまり獣化小説を綴る様になりました。その時点で最初の「WILDHALF」を読んで直感的に感じた日からはかなりの日数が経過しており、今のサイト「冬風書館」を立ち上げる平成17年1月2日までは更に数ヶ月を要したのでした。そしてその後は同人活動に進出する等して今に至っています。

・自分の抱く"獣化"への思いと考え
 以上の経歴を踏まえて、今ここにこの様な書く機会に恵まれました。ではどうして「獣化」に拘るのかと言われればそれは獣化に対して憧れを抱いているからでしょう、少なくとも獣化が実際に出来るのであればして見たいと思います。最も今の自分自身が嫌だからとかそう言う理由ではなく、純粋に人とは別の存在になるのはどう言う事なのかと言う事に興味がありどこか思う事に気持ち良さを感じてしまうからです。
 もし仮に人とは別の物になると言うのならそれは決して獣、つまり獣化で無くても良いではないかと言われそうですがその様な貴重な機会だからこそ好む物になってみたいと思う訳です。自分の場合は獣でも特に狐、さもなくば猫、それか燕を望む所でしょう。矢張り好きだからと言うのもありますし獣人ないし鳥人であれば文句なし、とは言え現実に起きる事が不可能であると言う事が分かりそれでも好むからこそ、獣化を自分は小説として書き連ねているのだと思います。
 ですから書き上がっても納得がいかないと基本的には掲載しない考えでいます。よって書き直しに回して更に時間を費やしてしまったり、お蔵入りさせてしまう事もしばしばあります。余りにするのも問題ではありますが好きだからこそついつい拘ってしまうのです。


 以上の事から「獣化」と言う分野は何らかの思いや拘りがあればあるほど深まるのではないかと思えます。なお自分の場合はまず、一口に獣化と申しましても獣、つまりキツネや犬・猫・馬と言った四足獣や鳥類に代表される完全なる動物への変身と、狐人や犬人・猫人と言った二足歩行のヒト体形であってモチーフとする獣の顔を始めとした獣毛や尻尾等の器官を備えたいわゆるヒトと獣の中間の存在とも言える"獣人"への変身は別枠であると言う事です。
 どうしてその様な事に拘るのか、どちらも人では無くなる変身つまり獣化ではないか?と言われてしまえばそれまでなのですが矢張り自分の中では同一視出来ないからです。よって変身するという点は同じでありましても獣人と獣は別物としないと気が済まず・・・故にサイトの中では獣化小説と銘打っていても、分類としては前者の"獣化"と後者の"獣人化"と2つの表記を使い分けております。またこの「獣化」と言う言葉は範囲を絞ってしまえばただ動物のみが対象となってしまいますが、自分としては"鳥化・竜化"として時に区別される場合もある鳥や竜の類も含めて捉えています。
 獣化に更なる要素を、例を挙げればTS・TGと言った性転換やふたなり化と言った獣化とは違う別の変化を加えるのもまた一興でしょう。獣化でただでさえ容姿や能力に変化が生じているところに更なる変化を持たせる事で、より異形感を際立たせるのに有効ですし、設定によっては能力変化の一部となってしまうかもしれませんが更に液体化等も付け加えることも無理ではない話です。そしてこの様に様々な要素と絡めるのも比較的容易であるのも獣化の魅力の1つであり、ネタとして考える段階から書くに至るまでの間にてとても楽しみとしている事でもあります。

・獣化後の容姿・能力
 獣化後の容姿については人の体に猫耳や狐耳、あるいは尻尾をつけただけで獣化とする人もおられますが自分の場合は獣化ではなく○耳化等として見ています。事と次第によっては例外によって認めてしまう事も実際のところはしばしばなのですが、矢張り獣化と言うならば人間とは明らかに異なる獣人、例を挙げるなら「WILDHALF」のサルサや田中吉康まで行かないと残念なものです。「×××HOLIC」の狐の父子まで行けば完璧、ちなみにあの狐の父のノリは大好物です。
 また獣人と化した場合・・・獣になったのなら言うまでも無いことですが、人との差別化を図る為にその足は獣足と可能な限りいるように心がけています。そしてその能力はモチーフとなった獣や鳥、また竜や妖狐と言った架空の存在であってもそれらの持つと言われる能力はある程度は使えるべきでしょう。全く使えないのでは実質人間と変わりませんし、人とは異なる存在であってせっかく人に限りなく近しく矢張り異なる存在なのだからもったいないと感じてしまいます。
 とは言えこれらは可逆、つまり獣化後に再び人に戻れるのか、不可逆、獣化したらそのまま戻れないのかと言う展開によっても差異を持たせるのが必要ですからその時に応じた使い分けが不可欠です。


・獣化の手段とネタ、そして楽しみ方
 獣化の手段とネタとなりますと様々な物がありますが未知の薬品等の注射ないし投薬による獣化と言うのはある意味お約束でしょう、これに拘束等が加われば正に改造実験ネタとしてそのまま仮面ライダーの怪人的な改造手術や洗脳(MC)にも波及させるのは容易です。また何者かによる呪いや妖術そして憑依と言うのも、前者を現代的な手法とするなら古典的な古くはギリシア神話等の古代神話にも見受けられる古典的な方法として矢張り定番ですし根強い人気があります。
 自分としましてはこの2つに関しますと初期の頃は投薬による物をよく考えていたのですが、最近では狐好きの度合いが深まるに連れ狐のトリックスター性に惹かれて狐の悪戯や呪い、妖術と言った方面にシフトしつつあります。また俗に言う"スウツ"と言う素材は基本的にラバー的な全身を覆う獣や竜等を模った装束を纏い、素材と体とが密着の果てに融合して獣化と言うシチュエーションも中々食指が動くところでして、この今挙げた3つ以外でも色々と考えてしまうところです。
 ネタの題材となるのはそれこそ日常の全てがなるといっても過言ではありません。神社、古代遺跡、交通機関、学校、商店街・・・日頃見慣れている、ありふれている物あるいはニュースや文献の中から見いだしてネタとしてある程度まで膨らませて展開させるのはそれは大きな楽しみですし、それが前述した獣化への憧れとあいまって余計にこのジャンルに拘ってしまうのかもしれません。


 また獣化のネタを考えるにあたっては余りに常識や現実に縛られすぎないのも肝要です。絵の場合はまた違ってくるのでしょうが小説ですと、例えば馬をネタにした小説を考えた時に人が馬に変身して競馬に出ると言う物が浮かんだとします。現実の世界では競走馬と言う物は厳密に世界規模で管理されている存在ですから、そもそもいきなり登場した馬がいきなり参加したりするのは事実上不可能な事です。
 だからと言ってそれを四角四面に言って考えるのをやめるのもまた自由ですが、むしろそう言う規制・規則を無視して・・・もちろんある程度の節度は不可欠ですが独自のルールを決めてしまう等、独自の世界観を存分に育めるきっかけと成り得るのも獣化の美味しいところです。またその様な小説に対して頭の中で突っ込みを入れ、現実との比較をしつつ読んでいくのも楽しみの一つと言えるでしょう。獣化に限らずそれの起きた世界観だけでも楽しむ事が出切る事、そして何よりも出来ない事が可能になる、それが「獣化」の最大の魅力であると感じます。そう獣化出来ると言う一点でそこはもう現実ではないのですから。

・終わりに 以上、長々と乱文ではありますが獣化について自分の思いと小説と言う点からしたためさせて頂きました。お付き合いいただきありがとうございます。自分としては日頃無意識の内に感じている事柄も多かったので書く上で意識している事は何なのか、と見直すことも出来て真に貴重で楽しい機会だったと感じます。
 獣化と言うのは実際のところ、小説に限らず絵においても共に創り手の数がまだ少なく、文中にも書いた様に他の物と組み合わせる事で色々と未開拓な展開が期待出来る柔軟な分野でしょう。ですからこれを機会に少しでも興味を抱いて下さいましたら幸いですし、その橋渡し役となれたら幸いに思います。また何かございましたらサイト内にあります連絡手段を通じてお気軽にご連絡下さい、可能な限り対応したいと思います。
 そしてこの様な機会と場を提供して下さいましたX-rated search様に改めて深く感謝したいと思います、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。


 平成19年9月28日 冬風書館管理人冬風 狐


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31代目表紙絵
(展示期間2004年11月1日-30日)

「酔狂亭」 酔狂氏



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拘りの人の拘りを聞く「拘りの鉄」

第15回 「野外露出」めるぼるん氏
野外露出
(2007年10月掲載)


みなさんこんにちは。
るんるんるんPCH.の めるぼるん と申します。
今回、X-rated search さんからこの企画へのお誘いをいただきました。
テーマは「野外露出」ということですので
私の思う「野外露出」について少々おつきあいいただければと思います。

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野外露出とは、こういう事をするものです。
野外で裸体をさらすというのが、まさに言葉どおりの意味なのですが
人に見られそうな場所やあるいはそのまま見られながらといった
シチュエーションが大事になってきます。
まったく人気のない所でやっても面白くはありません。
露出は露出なんですが、おもてで裸になることのドキドキ感がないんですね。
出来れば羞恥の表情をうかべながら「こんなことをしているのに、もえちゃうんです」と、いう感じがいいんです。


露出の種類別プレイ


羞恥露出

着衣のままですが、ノーブラノーパンや
リモコンバイブなどで調教されているなどがあげられます。
裸をさらしている訳ではないのですが
いちおう露出の範疇に含まれるのではないでしょうか。
これは人のいるところで行うと効果かがあります。
女の子の恥ずかしがるリアクションなどで逆に
周りの人の注目があつまって
羞恥プレイの効果がアップすることもあります。

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早田 優子 (20) K大生
「ああダメェ。もう、歩けないィ」
優子がムチムチのお尻を小刻みに震わせ
涙目でこっちを見ている
彼女の股間に挿入されたリモバイが
静かに音を立てながらアクメに導くのだった
いつもは気の強い優子だが
今は小猫のようなカワイさである



半裸露出

こちらは半裸です。服をめくるなどして
下着や裸体を見せる行為です。
これが野外露出としては一般的でオーソドックスなものです。
裸を見せてもすぐに隠せるため
女の子にも安心感があるのでしょう。
ワンピースや前あきの
脱ぎやすい服を着てやると
逆に着るときも楽になります。

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永瀬 みすず (19)
「あのぉ、これでいいですか?」
90cmのハリのあるバストを
恥ずかしそうにムキだしている
「みすずちゃん!じゃあ、あと10秒!」

「はーい!じゅーう、きゅーう、はーち・・・」
彼女のうしろから来るサラリーマンたちの
反応が楽しみだ・・・ククッ



全裸露出

文字どおり、すっぽんぽんです。
屋外で全裸になること
これは普通ではありえないことです。
家の中でも裸になるのはお風呂ぐらいですので
屋外の、それも人前で脱ぐのは
本人もとても勇気がいることでしょう。
このまま歩いていくのが全裸歩行です。
これができたらかなりの露出症です。

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岸川 真尋 (24) 同級生の姉
人でにぎわう土曜日の午後-
「すごいよ、真尋さん。ついに素っ裸だよ!」
Mっ気のある彼女と露出プレイを楽しんでいるが
命令される悦びを感じはじめているようである
「フフフ、ヘンタイの真尋さんには
裸がお似合いだねぇ」

「ああ恥ずかしいわ。あん、あそこで
サラリーマンが写メ撮ってるの」

「キレイなオッパイ撮らせておけばいいよ真尋さん
それじゃあ、そのまま少し歩いてみようよ」

「はいィ・・・」

全裸のまま歩きだす彼女は
露出の甘美なとりこ





完裸露出

この完裸とは聞きなれない言葉だと思います。
いわゆる全裸露出なのですが
こちらはまさに自分の体だけの露出です。
めがねやアクセサリー、くつ下、靴なども全て脱いで
体にいっさいなにもつけない
完全に裸になって露出するものです。
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武岡 茉莉子 (25) B93W61H88
信号が青に変わるとそこになんと
全裸の美しい女性があらわれた
全裸どころではない、靴すらはいていない
まさに完全な裸、完裸である
「うわっ」「スゲー!」「何かの撮影じゃないの?」
通行人の男たちの遠慮のない視線も
茉莉子にとっては見られる喜びを倍増させる媚薬なのです
「茉莉子、ほら。あそこも見たいってさ。
全部ひらいて奥まで見せてやるんだ!」

「ええ、みなさま。どうぞ御覧下さい。茉莉子の全てを・・」
恍惚の表情をうかべる茉莉子
もう、もどれない



このように「野外露出」の基本的なところをお話ししてきました
まだまだこのジャンルの奥深さを語りきれてはいませんが
少しでも知っていただけたなら幸いです。


公共の場所などで裸になるなど、人としてのモラルを破壊する行為が
背徳感や羞恥をうみ、一種のスパイス・媚薬として
彼女たちの劣情をさそうわけです。
まったく関係のない人々に見られてその視線に興奮するという
心の動きがあると、とてもいいと思います。

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※クリックで大きな画像が表示されます
スッチー機内秘密H☆
「あああん!他のお客様に気づかれないうちにお早く射精して下さいませェ!」
卑猥な機内サービスです



漫画を描くと、そのなかではHシーンも必要なので
そのストーリーにそって野外露出プレイをもりこんでいく訳です
なるべくおもてで、なるべく公共の場所で
できるだけ人に見られるように
「見つかったらどうしよう、でも見られたい」といった
感情を表現出来るように頑張っておりますが
エロエロに描くのは、なかなか大変なことです。
自分も日々是精進、まだまだ修業中です(道けわし)。


さて、こんな感じで「野外露出」についてかかせていただきましたが
ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
これで少しでも「野外露出」に興味をもっていただけたならよかったです。
自分のHPにもこんな感じの絵がありますので
よろしければ遊びに来て下さいね。
野外露出
☆ありがとうございました☆


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30代目表紙絵
(展示期間2004年10月1日-31日)

「のりへぇ貯蔵。」 海苔餅太氏



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29代目表紙絵
(展示期間2004年9月1日-30日)

「HIMAJIN’S ROOM」 ヒマ人氏



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28代目表紙絵
(展示期間2004年8月1日-31日)

「タングステンの歌/第二番」 深村 薫氏



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27代目表紙絵 その1
(展示期間2004年7月1日-14日)
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27代目表紙絵 その2
(展示期間2004年7月15日-31日)

「お尻の惑星」 ボブとぼぶ次郎氏



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26代目表紙絵
(展示期間2004年6月1日-30日)

「むちむちぷりんぬぅ」おぴおん氏



このページに掲載されている画像の著作権はおぴおん氏に帰属します。無断転載を禁じます。

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25代目表紙絵 バージョン緑
(展示期間2004年5月1日-15日)
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25代目表紙絵 バージョン青
(展示期間2004年5月16日-31日)

「GADGET BOX」 翔丸氏



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24代目表紙絵
(展示期間2004年4月1日-30日)

「ちげえねえ」 しんしん氏



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「猪と人間」のお題でマスキャラを自由に創作していただく「月刊老若男女」
作画指定は「ゆる/やんちゃ/トンデモ」「ネタ>>>>>>>>>>>エロ」「万人受けを狙わずに」

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「月刊老若男女」5人目 「Artesneit」 板場春夫氏
(2007年5月掲載)


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拘りの人の拘りを聞く「拘りの鉄」

第14回 「セルフボンテージ」玲 士方氏
さいはて
(2007年9月掲載)


拘りの鉄 ―― セルフボンテージ ――


      <小説のアトリエ ―私室―>
あなたの手をつかんだまま、彼女は部屋の中へ入っていく。
ここが彼女の私室なのだろう。アトリエとは打って変わった質素な趣で、ごく普通の女性の部屋だ。
逃げようにも握られた手はひりひりと熱を帯びている。
それ以上に、あなた自身も、だ。
彼女の話を聞いてみたいと思ったのは、あなた自身ではなかったか?
そんな葛藤を見透かすかのよう、彼女は途切れることなくあなたに向かって語りかけてくる‥‥

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結局、私はただのオンライン作家に過ぎないから。
小説の形でしか、拘りも、思いの丈も、伝えられないし伝えるつもりもない。
なのに、貴女ときたら――
『ほらっ。これが実物。見たかったんじゃない?』
『いいよ触って。指を滑らせた感触も、じんと痺れる金属錠の冷たさも、黒い革の光沢も、
全部リアルでしょ。どんな気分?』
資料用のそれらを目にした貴女が声を失い、真っ赤な顔を伏せてから、じき1時間あまり。
南京錠のついた革の手枷。
首輪。
裸身をくびりだし、浅ましく火照らせる革ベルトの拘束衣。
一人暮らしのOLの部屋にはあるまじき、アブノーマルがゆえにたまらなくインモラルな
快楽をつむぐ、すべてが私のための拘束具。


セルフボンデージ――
あるいは、セルフボンテージ――


ひとりきりで自分自身を縛りあげ、みずからを被虐的なカラダに仕立て上げていく行為。
SとMの一人二役。
スリルと絶望のはざまでの危うい綱渡り。
今にも溺れそうな理性を保ち、不自由な体をよじって縄抜けをめざす、灼りついた焦り。
被虐に酔いしれつつ、自分をコントロールしきった時の達成感。
そして‥‥失敗したときの、目も眩むばかりの愉悦。
時にリアルな描写を求めるのに想像だけでは足りないこともある。
これは、だからこその資料。
筆が乗らないときはこうした器具を手に這わせ、びくりとわななく躯に訊ねかけるように
している。カラダで思い知った拘束の味を思いだし、いやらしい被虐への憧れを心の奥か
らよびさますために。
でも、私の拘りは、あくまで物書きとしてのもの。
貴女の思いどおりに、秘めた願いをかなえてあげるつもりなんかないの。
たしかに、ノコノコ私の部屋までついてきた貴女を組み伏せて、革ベルトを着せてあげる
のは簡単でしょう。
でも、それじゃ私の矜持が許さない。
‥‥ストーキングまがいの行為で人の家まで押しかけてきた貴女をやすやす許すとでも?
安心して。じっくりと馴らしてあげる。
貴女が、自分のその手で快楽を求めるようになるまで。

――さて。
私にとってこの上なくシンプルなこの悦びを、言の葉でどう説明したものでしょう。
長いこと憑かれて止まないこの愉悦を、一緒に分かち合ってもらいたいのだけど――ね。

pin_02.gif SMとしてのセルフボンテージ

家族の部屋で盗み見たSMの危うい写真集に目を奪われ‥‥
あるいは小さい頃のごっこ遊びから、縛られ、自由を奪われることに淡い快楽を覚え‥‥
無抵抗なカラダで「誰か」の言いなりになぶられ、支配されてしまう喜び‥‥
セルフボンテージの原点は「縄掛けされる」ことへの渇望だ。
受け身でされることへの憧憬。
でも、どれだけM願望が強くても、投稿系サイトの写真みたいに、二の腕から胸の上下に
縄が食いこむ綺麗な緊縛は一人ではできない。後戻り不可能な、自力で縄抜けできない形
での自縛なら可能は可能だけど、身の破滅につながるだけ。
ごく特殊な性癖だからこそ、人に知られるリスクを犯すのは怖いもの。
しかもパートナーを必要とする実際のSMプレイでは「ご主人様」との相性もむずかしい。
「マゾ=都合のいい女」のイメージで出会い系のSMサイトをのぞく人もいるし、相手と
自分の嗜好が一致しなければ、安心してカラダを預けられない。
インナーマスターという言葉がある。
M女の心のなかにある理想のプレイ、理想のご主人様のことだ。
それを突き崩し、現実の自分に染めていく。責め手の嗜好に奴隷を馴らしていく。それが
普通のSMのありようだ。ご主人様と奴隷はよりそっているようでも決定的に断絶があり、
その隙間と嗜好の差を少しづつ埋めていく。
信頼がベースにあるとしても、理不尽な行為を要求されたり、怖い思いをしたりもする。
どれだけ良い相手だって、憧れを形にした理想のご主人様にはなりえない。

――セルフボンテージは違う。

責め手は責め手のまま、受け手は受け手のまま、じゃない。
だってそうだろう。私を責めるのはこの私自身なのだ。これ以上の理想があるはずない。
そういう意味ではナルシスト的な部分もあるように思う。
セルフボンテージにのめりこむ瞬間、自分の中でS・M双方がドロドロに混じり、激しく
主導権を求めてせめぎあうのだ。
Sの愉悦に嗤うご主人様は、同時に被虐を待ちわびる奴隷そのもの。
自分の限界も、プレイの趣味嗜好も――どんなタイプの縄掛けが好みで、どんな風に自由
を奪われると下腹部をドロドロに疼かせ、どんなプレイで太ももまでオツユをしたたらせ
てしまうのか――誰よりも知り尽くしている。
一番感じるツボをなにもかも把握している。何が嫌で、何がイイか。すべて。すべてをだ。
それはすなわち、インナーマスターはわずかの緩みさえ許さないということ。
私を攻めたてるご主人様は、他の誰よりも苛烈で容赦ない。
恥ずかしいプレイの予感に肌を震わせ、一糸まとわぬ姿で乳房に汗を浮かべ、残酷な手枷
にそっと手を伸ばす。
待ちきれない被虐の思いが昂ぶれば昂ぶるほど‥‥
縛り上げられ、マゾの愉悦を夢見るプレイ開始の刹那、インナーマスターはこれ以上ない
ほど残酷に、無慈悲になり、さらなるスリルと陶酔を求めて、遊びの一切ないギリギリの
自縛を強要してくる。
結局のところ、セルフボンテージの本質は一人遊びだ。
ならば、際限なく自縛が厳しさを増していくのもあたりまえ。昨日と同じ感触では、同じ
拘束では、じきカラダが満足できなくなる。もっともっと、冷や汗のにじむような危うい
プレイを、綱渡りのようなギリギリの拘束を、味わいたくなる。
その葛藤がたまらない。
セーフティと悦楽の板ばさみが、爛れた心をぐずぐずに溶かしていく。

pin_03.gif スリルと快楽の二律背反

だから、私の書くセルフボンテージは破滅願望に近い。
たとえばそれは、目も眩む断崖絶壁から足下を見下ろす刹那にこみあげる衝動。
たとえば、いけないと知りつつ手が止まらない行為。
もともと性的なフェチズムがつねに秘められるべきものである以上、いやらしい欲望を
さらけだし後ろめたい行為にふけることは、それだけでどこか疚しく、背徳的なスリルが
にじみだす。
理性だけでは止めようもない。
普通じゃない行為、やっちゃいけない行為、恥ずかしくてはしたない行為。
浅ましく淫らなプレイに没頭するスリルというか。
日ごろ口にするもはばかられるような卑語を何度も言わされてよがり狂ったり。
誰もいない夜の公園で服を脱ぎ捨て、柔肌を羞恥に火照らせたり。
複数の男性にめちゃめちゃに汚されることを望んだり。
‥‥自分自身を後ろ手に固く施錠し、つきることのないマゾの愉悦に燃え上がったり。
すごく歪んでいて、倒錯しているに違いない。
だからこそ、どうしようもなく心が惹かれてしまうのだ。
普通じゃない「こんな恥ずかしいプレイで感じてしまう」自分が、物語の主人公たちが‥
‥愛おしくもあり、たまらなく虐めがいがある。
自由を奪われたまま、快楽にふける。
そんな単純なセルフボンテージにさえ、いくつものステージが存在する。
最初はただ手枷を手にまきつけるだけだったのに、やがて物足りなくなり、南京錠で手枷
のバックルを固定する拘束具をお話に登場させたり(現実にアダルトショップで売られて
いる)、あえて街の死角で露出めいた拘束にふけってみたりする。
もしカギを落としたら。
もし、手錠の向きを逆にして、鍵穴に指が届かなくなってしまったら。
つながれた電柱から抜け出すより先に、通りすがりの一般人に全裸を見られてしまったら。
重なり合う可能性が、さらに動悸を昂ぶらせる。
危険を知りつつ被虐的な旋律に身をまかせるスリルこそ、小説でしかなしえない、セルフ
ボンテージのその先の世界。
未知なる快感に瞳を潤ませ、もっともっととスリルを追求するマゾヒスティックな官能を、
どうやって理性で抑圧し、現実へ戻ってくるのか。まるで無茶な縛めから、無数の束縛か
ら、どうやって抜け出すのか。


――あるいは脱出不可能な拘束に嵌りこみ、取り返しのつかない絶望に身を焦がすのか。


小説だからこそ、そこに救いはいくらでも用意できる。
同時に「だからこそ」の物語世界では、本来、もっと手前でとどまっていたはずの衝動を
彼女らに仮託して思いきり晴らすことができる。読者がそろって無茶だと感じ、どれほど
見返りの快楽が大きくても決して行うことのできないセルフボンテージを、彼女らはやす
やすとやりとげて見せるのだ。
リスクを代償にスリルを求めて、女の性とあふれだす官能を存分に享受する。
彼女たちは一様に言う。
自分で自分の躯をいやらしく作り変えていく悦び。
もともと、恥ずべきことじゃない。だって、私はこんなにも求めて潤っているのだと。
どうして貴女はこの官能を味わおうとしないの、と。
ときに、モニターの前で彼女たちを紡ぎだす私自身でさえ、幻惑され翻弄されるほど。
実に魅力的で、悪魔のように誘いかけてくるのだ。

pin_07.gif 終わりに

――さて、どうかしら。
これだけ念入りにセルフボンテージの危険性(!)を聞かされて、貴女の心もはっきりと
したはずよね。
大丈夫。私だって、まあ、一度や二度は無茶をした‥‥かもしれない程度の話だから。
手枷や拘束具の構造を知らずに話が書けるわけもなく。
だから、貴女だって不器用な手つきながら、市販の拘束具ぐらいひとりで着つけることは
できるはず。肌に食いこんで、胸元をくびりだして、下腹部に埋もれていく革のひえびえ
した感触に、身を震わすことができるはず。
一番濡れそぼった部分にローターを押し込んだら、やることなんて、あとはひとつきり。
さあ。
後ろ手に手枷を嵌めて、施錠するの。
ええ、もちろん‥‥先にローターのスイッチをONにするのを忘れないように、ね。


怖い?
気持ちイイ?
‥‥恥ずかしくて、答えられない?


大丈夫よ。失くさないよう、手枷の鍵は、貴女の首輪に吊るしておいてあげる。


カチリ。
背中で鈍い音が響き、逃れられなくなったことを知ったあなたは呆然として首輪に目を落とす。
それを成し遂げたのが自分自身だと信じられぬまま。
扇情的なボンデージにくびられたあなた自身の胸の谷間、唯一の希望、手枷のカギが揺れている。
目の前にありながら、決して手の届かない位置に。
固く束ねられた両手首は背中でのたうち、無力にひくひく弾むばかり。
ごく平凡な室内に、突如として非日常的な拘束を施され、なすすべもなく放り出されて‥‥
ぶるりと全身をおののきが走り、あなたは、彼女の笑みに囚われたまま、ゆるやかに溶けていく‥‥


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pin_07.gif  あとがき

なんとなく、いつものアトリエの延長線上で書いてしまいましたが、初めまして。
「さいはての被虐の渚にまどろむ乙女―小説のアトリエ―」の司書、玲士方です。
なんでもこの企画はじめての小説サイトだと耳にしまして、すっかりノリノリで小説と
もエッセイともつかぬ何ものかを書き上げてしまいました。
良いんです。いつも通りだし。
当アトリエは女性一人称の小説ばかりですから。
ごく特殊なジャンルゆえ、おおっぴらに宣伝はいたしません。この記事が読者の琴線に
ふれることを願いつつ、ひっそりとネットのさいはてで皆様をお待ちしております。
ではでは。
良縁と機会にめぐまれましたら、次はアトリエまでお越しくださいますよう―

さいはて




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