2ntブログ
X-rated searchの各種企画バックナンバーと、TOP画像のバックアップを目的としたブログです。18才未満の方は閲覧できません。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
拘りの人の拘りを聞く「拘りの鉄」

第9回 「ラバー」 Allegria Delirante氏
latexfelice
(2007年5月掲載)


拘りの鉄 ~ ラバーへのこだわり ~

なぜラバーを描くのか

イラストを描く趣味よりもずっと前から、ラバーが好きだった私にとって、自分の嗜好にあったイラストを探すのはなかなか大変でした。 「だったら自分で描いてしまおう」と思い立ってから7年余り、ラバーにこだわって制作を続けています。ですから、私にとってはラバーを描くためにイラストを描いていると言っても過言ではありません。

イラストを描き始めた頃は紙の上にラフを描いたりしたものの、いまではPhotoshopのパスツールで線画を描いてから色を塗っています。 「紙と絵の具と絵筆」のかわりに「PCとタブレットとPhotoshop」が私の画材です。これは仕事柄Photoshopを使うことが多いので、操作方法に慣れたことに負うところが大きいと思います。 またある方から、ラバーの光沢の表現は紙に描くよりもPhotoshopやPainterなどのCGツールで作ったほうがいいとアドバイスを受けたことも理由のひとつです。

では、同じボンデージでもレザーやエナメルではダメなのかとお思いかもしれませんが、レザーやエナメルにはラバーほどの伸縮性がありません。この伸縮性こそが身体に適度な締め付け感を与えてくれます。 エナメルには光沢があるものの、伸縮性がないので適度なフィット感が得られず、また破けやすい欠点もあります。「光沢」と「フィット感」こそがラバーの特性で、両者の特性を兼ね備えた格好の素材と言えるでしょう。 フェチならではこだわりです。

rubber_girl.jpg

定番「ブラックラバーキャットスーツ」

ラバーアイテムの紹介

ラバーの魅力は第一にその独特の光沢が挙げられます。ラバーそのものには光沢があまりありませんが、露出する部分にポリッシャー(光沢剤)を塗布することで、ぬめっとした光沢が生まれます。 この光沢をもっとも効果的に引き出してくれるのが、黒いラバーです。しかも反射する面が大きいキャットスーツは、ラバーの光沢を楽しむには好都合のアイテムです。
キャットスーツを上から吊るしただけでは、平面的に光沢が生まれるだけですが、着用することで身体のラインに添って輝きます。それが描いている者にとってたまらなく愛しく感じられるのです。

ラバースーツは光沢と同時に、身体全体にある程度の締め付け感を与えてくれます。これはサイズによってもラバーの厚さによっても変わってきますが、薄いラバーでは身体に密着するものの細かな皺がよりやすく (破けやすいのであまり実用的ではない)、厚いラバーでは締め付け感が強いものの関節部で食い込んで大きな皺ができます(それに結構痛い)。 私が描く場合は、いちばんオーソドックスな0.35~0.5mm程度の厚さのラバー生地のスーツを念頭に入れています。

ラバースーツと同じく、ボンデージのアイテムとして欠かせないのが首環や手足の拘束具、そしてコルセットです。身体への締め付けを局所的にさらに与えることで興奮を高めることができると言えるでしょう。 これらの拘束具も素材はラバーにこだわっています。
首環や手枷や足枷は、私のイラストではもっぱらオリジナルデザインのものを描いています。手枷や足枷は筒状のバンドを頸や手足にはめてから金属環で固定し、首環の場合は半円弧状の金属板を左右に 2つずつ頸の周りにあて、ボルトで締め上げるイメージです。実際に作るとしたらどういう構造にしたらよいか、私自身興味がわきますが、一般的な拘束具よりも外しにくい分だけ、興奮の度合いが増すのではないでしょうか。

コルセットについてはいくつかのメーカーで販売されているものとほぼ同じデザインです。コルセットのラバーはスーツに比べると倍以上厚いもので、重さも結構あります。腰の周りにコルセットを当ててから 紐で締め上げて固定しますが、前のバックルは実際には飾り程度のもので、締め付け感を大きく左右するものではありません。
バックルの数は不思議にも奇数です。きっと中心になる部分にバックルがあって、上下対称にバックルを配置したほうがバランスがいいからでしょう。私の場合は、身体が小さい場合にはバックルがより目立つように 3つの大きいバックルのコルセットを、ある程度の胴の長さがある場合には7つのバックルのコルセットを描くことが多いです。
コルセットは両脇のパネル部分とバックルなどのベルト部分で色を変えることがほとんどです。実際にもそのように色違いにしているコルセットが多く、また自分でカラーを選んで購入できるコルセットもあります。 作っているメーカーはそれほど多くないので、どのメーカーのコルセットを基にして描いているか、見る人によっては分かってしまいます。

以上の3点、「スーツ」「首環/手足枷」「コルセット」が、私のサイトに登場するラバー少女たちの基本アイテムです。そのほか「身につけさせたい」器具や、「私自身が欲しい」アイテムを描き込んだりすることもあります。

最近描き加えているのはガスマスクです。ラバー製で顔全体を覆うのが見た目にもフェティッシュな雰囲気を増幅してくれます。呼吸の制御により拘束感を高める効果もあるようです。 とりわけ英国軍のS10ガスマスクがお気に入りで、よくイラストに登場させます。
また、ラバースーツの中には気軽に爆乳を楽しめる(?)ものがあります。Inflatable Torpedo/Teardrop Rubber Titsと呼ばれるもので、文字通り空気を入れて膨らませる魚雷形あるいは涙の滴形の張り型の乳房です。 乳首にあたる部分に自転車の空気を入れる口のようなものがついて、圧縮ポンプで空気を入れます。海外のメーカーでは女性用はもとより男性用のものも実際に販売されています。こういうのも描いていて楽しいアイテムです。

さらには、イラストになかなか表現しにくいものの、ラバー特有のにおい、汗などの体液による着用時のラバー内部の湿り気など、ラバー独特のフェチ感覚を感じ取っていただけると、 より深くラバーボンデージの魅力が理解できるものと思います。

corset.jpg

ラバーアイテム「スーツ」 「首環/枷」 「コルセット」
gasmask.jpg tits.jpg

英国軍S10ガスマスク と Inflatable Torpedo Rubber Tits
ラバーのいろいろ

10年位前だと、ラバースーツと言えば「黒」が当たり前だったのですが、最近ではさまざまなカラーのラバーを見かけます。ラバー製の「メイド服」や「セーラー服」なども販売されていますが、 一般の服地にはまだまだ及ばないものの、それだけラバー生地に選択の余地が広がったと言うことができるかもしれません。
とりわけここ数年で多く見かけるようになったのは、半透明のラバーです。しかもよく注射のときなどに見かける飴色のものばかりでなく、黒や茶系、赤、青、緑の半透明のラバーなどさまざまです。
私も半透明のラバーを描いていますが、黒いラバーと同じように描けばよいかと言うと、必ずしもそうではなく、皮膚を透過させつつラバーの光沢感を出すのに苦心しています。
キャットスーツの場合、露出する面が多い分だけ透過する部分が多いので、皮膚とラバーの質感の違いを同じ面で表現する必要があります。そこで、ラバーのコントラストは皮膚よりもぼかしぎみに グラデーションをつけるようにして、皮膚の透け具合を調整しています。最近はさまざまなコスチュームも描いていますが、単色ではない服の場合はそれぞれの色の明るさや濃さによってコントラストを変えなければならず、 処理を変えています
skin_shadow.jpg transparent_rubber.jpg

皮膚の陰影 と 半透明ラバーの質感表現

なぜピアス?

あと、私のイラストには必ずと言っていいほどピアスが登場します。私自身はピアスをあけてはいないのですが、ピアスをつけていることが「非日常であることのしるし」という象徴のつもりで描き込んでいます。 もっとも、局所に刺激を与えるにはクリップのほうが刺激が持続して実用的だと思いますが・・・
ただ黒いラバーに金色のピアスは、漆器の蒔絵にも通ずる色の美意識があるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
pinkish_transparent.jpg

半透明ピンクのラバースーツ

おわりに

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。私のラバーボンデージへのこだわりを少しでもご理解いただければうれしく思います。最後に、「拘りの鉄」にお招きいただいたX-rated searchに心より感謝申し上げます。

latexfelice



このページに掲載されている文章と画像の著作権はAllegria Delirante氏に帰属します。無断転載を禁じます。